アフター・ザ・レイン(DARK MATTER)(2006)本当の中国の人間ってこんなじゃない…と思うけど。どうなんだろうか。


またしても新めの映画を見てしまった。実話をもとにした映画。
将来を有望視された中国人学生の転落の話。
中国人のひととなり。生来の性質を知りたくて見てしまった。
でもリアルに感じない。主人公が純粋すぎるから何も見えん。
原案・監督は中国人のはずなのにぃぃぃ

あらすじ。
時は1991年アイオワ州の大学が舞台。
中国からアメリカに留学したリウ・シン(劉菀リウ・イエ)は、並外れた頭脳の持
ち主。「大発見をしてノーベル賞を獲る」という志の下、「超ひも理論」を研究する
ライザー教授(エイダン・クイン)の助手となる。
当初は彼の才能を絶賛するライザー。
しかし、研究の理論で食い違いが起こる。
それゆえに、ライザーは自分の理論を肯定し従順に研究をする学生をよしなにする。
リウは理論では否定することになるが、気持ちは教授の元にあった。
やがて、リウは優秀な論文を完成させるも、ライザーの権力でお釈迦にされる。
絶望の淵でリウは銃乱射事件を起こす。

                                              • -

監督: チェン・シーチョン
出演: リウ・イェ / エイダン・クイン / メリル・ストリープ

                                              • -

画作りはまぁまぁかっこよく決まっている画面が多くて、わりと好きだったけど。
ドラマがいまいち。
期待するからつまんないと思っちゃったんでしょうけど。
日本では劇場公開はなくDVDスルー、本国アメリカでも
2スクリーンのみという限定公開だった本作。監督も新人、超低予算だとのこと…なるほどw

主人公が破滅の一途をたどる姿、これだけで良い感じになるだろうに、苦悩する場面あんまり描いてないんだよなぁ。
タバコ吸ってたり、汗水流して勉強したり、時には裸で逆立ちしたりするシーンがこの苦悩に相当するシーンなんだと思うけど…一つだけ良いシーンがあったな。
大女優メリル・ストリープ演じる中国フリークなアメリカ人(中国文化が好きで、留学生に援助活動をしているお金持ちな女性という設定)
終盤で二人の演技に魅せられた所はありましたね。
ちくしょー



さぁコンテ描こ。

清作の妻(1965)人間の内に秘めた情念 その2


〜あらすじ〜
主人公のお兼(若尾文子)は貧乏から弟を亡くし、病気の父と母のために、60を超えた老人に囲わされていた。
まもなくして老人は財産の1000円をお兼に遺して他界。大金を手に入れる。
お兼の母は、たっての願いであったかつて暮らしていた村に戻りたいという。村人たちの目は冷ややかで、お兼は物憂い日々を過ごす。そんな中、村人から英雄視される軍人で実直な模範青年・清作(田村高廣)と相思相愛になる。
清作は周囲の反対を押し、家を捨ててお兼と夫婦になる。そして幸せは束の間。日露戦争の勃発は、二人の上にも暗い影を落した。清作は召集され、お兼は孤独と冷やかな周囲の目の中で過した。ある日、清作は名誉の負傷を受けて送還された。英雄となった清作に、お兼はさらに村人から疎外される。だが二人の愛情は、周囲の反撥にもめげず高まっていった。やがて傷が癒えて、戦場に帰る時が来た。村人たちは今度は清作が英雄から神になることを期待し、清作も軍国の模範青年たることを疑わなかった。出発の時間が迫り、お兼と清作が二人になった時、お兼は五寸釘で清作の両眼を刺した。突差の出来事に呆然とする村人の中で、出来事に呆然とする村人の中で、お兼は半狂乱であった。清作が虚飾に満ちた自分の過去を悟り、お兼の愛の深さを知ったのは、日露戦争も終った頃であった。

                                                                    • -

製作 ................  永田雅一
企画 ................  伊藤武
監督 ................  増村保造
助監督 ..............  岡崎明
脚本 ................  新藤兼人
原作 ................  吉田絃二郎
撮影 ................  秋野友宏
音楽 ................  山内正

キャスト
お兼 ................  若尾文子
清作 ................  田村高廣

                                                                    • -


構成の分析として(あいまいな記憶の中、再構築してみた)

 不幸なキャラ設定のお兼(60の老人に囲われている)
①お兼が環境を拒絶する。
②とりまく環境が抵抗する。
 逃げ出して親元へ⇒連れ戻される(繰り返し)

turning-point 1
老人の死、父の死、手に入る大金

③お兼は乗り気しないものの、
④母の願いで昔の村に戻る。
⑤村へ属する二人。
⑥村からは村八分にされる

turning-point 2

 英雄(清作)が村に帰ってくる。
 恋仲になる二人

⑦お兼は清作と幸せな時間を続けたい。
⑧清作の徴兵。一時的な別れ。
⑨お兼の村(清作の実家の妹)に対する歩み寄り。⇒反物を貢ぐ
⑩村(妹)からは拒絶される。

turning-point 3
 
 清作の戦線離脱の知らせ。清作の帰還。

⑪お兼は清作と幸せな時間を続けたい。
⑫清作の徴兵。
⑬お兼は清作と居たい。

turning-point 4

★怪我をさせる。(環境を打ち破る)

環境を打ち破ることにより、清作を死なせることなく生きさせた。

清作も傷つけた(名誉を剥奪された)お兼に対し、恨みを持っていたが、
時間とともに気持ちが切り替わる。
世間体を大切にする(名誉を守る)という考え方から⇒己の意思を尊重するという考えに変わる。

これにより、二人はずっと一緒に暮らしていく。だろう…という結末。

解決←ケガ★←⑬お兼は清作と一緒にいたい
       ↑
    徴兵⑫←←←⑪幸せな時間を続けたい
          ↑
     村は拒絶⑩←←←⑨村へ歩み寄る
              ↑
           徴兵⑧←←←⑦清作と一緒にいたい
                  ↑
          村八分にされる⑥←←←⑤村に戻る
                      ↑
        母に連れられて村に戻される④←←←③自由に生きたい
                          ↑
                   捕まえられる②←←←①逃げる

沢山、社会という壁にぶち当たって克服していったんだとわかります。
こういうのがドラマの面白さの骨組みだと。
最後に解決する。ストレスを溜めて溜めて解放すると気持ちがいいものです。
これが面白さ。感動。につながる構造。


綺麗な人だ。モノクロって写真の映り良くしますよね。

心の葛藤と推移
清作:世間体を大切にするのが当たり前
   ⇒欲望と世間体の葛藤。欲望が勝つ
   ⇒世間体も捨てきれない(戦争で功績を立てる事/戦死する事)
   ⇒ケガで社会的に弱者になることにより、強制的に世間体を得る事が不可能になる。
   ⇒時間とともにお兼の大ケガをさせてまで引き止めたかった実直な気持ちに気付く。

はぁ…なんかココまで書くのにすごいカロリー使ったw
監督の増村保造さんも人間の心内を描く。
ドラマ。まだうまく考えられん。修行あるのみだ。

しかし、今までの映画もそうだけど、大きなスクリーンで見たら印象も変わるんだろうかなぁ。

秋のソナタ(1978)人間の内に秘めた情念

デザインの色変えました。
いままでカッコいいので我慢してきましたが、赤が目に来る…
自分酔いは控えます。
『ドラマとは何か』(川辺一外)読みました。
これ読んだ後に見れば多少印象も変わって見えたのでしょうかね…映画見たのにブログ書くのたくさん溜まってた。
一気に全部書くぞ!

〜あらすじ〜
ピアニストの母シャルロッテイングリット・バーグマン)が娘である教会への信仰に少し熱を上げる平凡な主婦エヴァ(リヴ・ウルマン)の家へ立ち寄るところから物語りは始まる。
エヴァの家では夫と自閉症の妹がともに暮らしていた。
母には内緒であった。エヴァは内心、家族をほったらかしにして演奏旅行に行ったきり帰らない母に業を煮やしていた。そして憧れの気持ちもあった。
でもそれらは外には表さない…ようにしている。
母には自閉症の妹とともに位してる事は隠していた。そうじゃないと寄り付かないと思ったためだ。
エヴァは妹と母の対面を面白く語る。
そんなエヴァシャルロッテを心配したりする夫。
母と娘の両方が自分の中の心内を相手にさらけ出して気持ちを投げつけあう。
でも拒否されたりスルー(無視)されたり、反対に抵抗にあったり。
心の取っ組み合いが繰る返される。最初は水面下であったが、最後には口論。
過去から溜まってきた鬱屈したモノが爆発して、二人は噛み合わずに別れてしまう。


さてさて『秋のソナタ』その題名のとおり、作中では一回だけピアノの演奏をする。
ショパン前奏曲…正式名称が極めて複雑。

ショパンが産まれてから作った28番目曲
題名:24の前奏曲 第2番 イ短調

なんとも短調。振り返ってみると面白い曲ではあるのだけど…。
気持ち悪い旋律を繰り返し聞かされたあげく、終盤和音が奏でられるけど、そこまで綺麗じゃない。
まだかまだかと楽しみに聞いていたら一度も解決せずに終わってしまう。
溜まったストレスどうしてくれるんだwという曲。

この曲が映画の骨組み(構成)ってことで時間を置いてみると非常に分かりやすい。
終始ワダカマリを腹に抱え続けて救われるシーンがあるかと思いきや。破滅。
自分にコレを一発で楽しめる度量は無かったな。

〜分析〜
講習会の復習みたいになっちゃうけど、
監督イングマル・ベルイマンは人間の内面を描く。
面白さとして。人間の鬱屈した内面を描くことそのものが視聴者に、普段見る事のできない他人の私情を覗き見れるたのしさを提供している。
構成は、母とその娘の精神エリアでの取っ組み合い。そのボルテージが徐々に上がって行く。そして辛い結末。
母は常に優越者でありたくて、それを昔も現在も求め続けた。自分が一番大切で、結局は自己防衛行為だ。
娘は劣等感の化身だったが、自己中な母を恨んでた。そして見事復讐を果たした。

なんと恐ろしい。


綺麗な人だったんでしょうなぁ…

『普通の人々』(Ordinary People)(1980)自己中女と仏のような草食系男 無責任かなぁ?


あらすじ〜
舞台はシカゴ。
閑静な住宅街に住まう弁護士一家。平和に満ちた平凡な生活を営んでいたが、ある事件をきっかけに、平凡な生活に隠れ潜んでいた歪みが少しずつ少しずつ露呈していく。
物語の冒頭、精神課から退院した息子コンラッド。彼は自殺未遂を犯していたという経緯がある。
元気づけようと明るく振舞う夫婦。ぎこちない。彼は母親とウマが合わないのだ。愛し合いたいのに。
そんなコンラッドは事件以来、何か拭い去れないものがある。それは自分でもわかってた。だから毎日イライラしている。
唯一、気の許せる父の勧めもあり、街の精神科医に通うことにした。
徐々に心の内に閉ざしたサイコ・ロック※(錠前)が解かれていく。辛い記憶。
コンラッドは好転するが、逆に夫婦の仲は二人の『違い』をお互いに感じてしまう。
夫婦は別れ。息子と父親の絆は固く結ばれた。

遅すぎるよ気づくの。

逆転裁判2というゲームにでてくる表現。あんまり使用した意味はない。

スタッフ〜

                                                                      • -

監督 ロバート・レッドフォード
製作 ロナルド・L・シュワリー
脚本 アルヴィン・サージェント
音楽 マーヴィン・ハムリッシュ
撮影 ジョン・ベイリー
編集 ジェフ・カニュー
出演者
カルビン・ジャレット(ドナルド・サザーランド
べス・ジャレット(メアリー・タイラー・ムーア
コンラッド・ジャレット(ティモシー・ハットン
バーガー(ジャド・ハーシュ)
ジェニン(エリザベス・マクガヴァン

                                                                      • -

なんとうか、土曜日は意見わかれましたね〜。けど、自分は俄然パピー派なのです。クルート…じゃなくてカルビン?ことドナルド・サザーランド
それぞれの『理想』も大切かもしれないけど、歩み寄りって大切だと思います。
もちろんそれが大切な関係であればこそですよ。
歪みが生じても。合わせちゃえば済む。→これって自虐性か。
でも自己に対して無責任にはならない。忍耐という言葉で置き換えて。
今日の俺は明日の俺より強いということで。

とにかく←
どんな人とも合う合わないの要素はあるわけで、多かれ少なかれ。
母も少し歩み寄ってたけど…本心てのは変えられないもんなのかもしれない。
こんなことも価値観の不一致ってことで片付けられちゃうかもしれませんが。


親が子供をあそこまで好きになれない状態はちょっとアリエナイって思ってしまった。
自分の常識の範疇では…の話ですけど。
親は子に無条件の愛を持ってるもんだと思っとった。
特に母→子に関しては。
どんなにダメっ子でも愛は拭い去れないもんだと。アメリカでは違うのか。それとも。。。

まぁ自分が体感してきた家庭ってのは人生でも…500とかね。学生時代だけでも。あるわけじゃないですか。
当然深くまで親しくならないと見えないものだと思いますけど。
まだまだ人生経験足りてないのか。

なんというか共感を得たのは似たような状況だからですね。今。恋愛が。現在進行形。しんどいなー。

『モンタナの風に抱かれて』(The Horse Whisperer)(1998)綺麗な景色って感動しますな。広くて気持ちいいからだろうか。


映画の中の風景。しかも、テレビという小さい画面で見たにもかかわらず、広大な高原の景色に感動、気持ちいいと感じてしまった。
馬と草原。素敵な音楽。
音楽もそうだけど、気持ち良さ→感動につながる?ゾクゾク美。
なんで気持ちいいんだ?

作品に関して、感動っていってもいろいろな形があるか…。
「初めて見る映像」「うまい脚本」「自分になかった考え方」「自分だけだと思ってた考え方」とかそういうので、最高にHighになることもある。

ということで調べてみた。感動って何なんだと。知恵こねてみる。

結果、自分の予想とはだいぶかけ離れていたわけですが。

独の哲学者マルティン・ハイデッガーによると人間は「関心」により若干の生きる指標を得ているという言い方をしてる。
「関心」とは人にとって、美しいものへのあこがれ、美味しい食べ物へのあこがれ、美人、美男へのあこがれ、神との合一へのあこがれ等様々なあこがれをもってる。このあこがれに触れると感動するといってる。
小さい頃は未知の空間や物体へのあこがれがあるからたくさん感動することが多い。ソノ感動も当たり前になると感じなくなる。

自分はそう。
視界いっぱいに広がる黄金の小麦の海。
これにあこがれてましたよ。
それゆえかぁ…

なるほどよくまとまった表です。


本題に戻るかな。
ストーリーはシンプル。
ある不幸があって、その悲しみが大自然の中で癒されて、より豊かになる。
レイアウト。構図。いくつも綺麗な画があった。
好きなシルエットもあった。

映画の冒頭とラスト。
馬が砂を蹴散らして走り回ってるんですよ。

冒頭は青い画面。(雪だからかな)
ラストは赤い画面(夕焼け)

非現実感。。。ここは芸術的感性必要なところ?
綺麗だった。

                                                                      • -

監督 ロバート・レッドフォード
製作総指揮 レイチェル・フェファー
製作 ロバート・レッドフォード
パトリック・マーキー
脚本 エリック・ロス
リチャード・ラグラヴェネーズ
出演者 ロバート・レッドフォード
クリスティン・スコット・トーマス
音楽 トーマス・ニューマン☆☆☆
撮影 ロバート・リチャードソン
編集 トム・ロルフ

                                                                      • -

意外と最近の映画だったんだw



ついでにぃぃ

会社のDVD借りてアリエッティ見ましたw
男の子。棒読みという噂は本当でした。
でもそれも含めジブリっぽくて良いと思うけど。
樹木希林良いキャラw
いつも女の子が凛としてて、魅力的。変わらない色は変わらない。
見てて安心するね。
多くの人に見てもらえる価値。


コクリコ坂ももう時期ですね。

『ビッグ・フィッシュ』(Big Fish)(2003)ティムバートン味の父と息子の和解のものがたり

                                                                      • -

監督 ティム・バートン
製作総指揮 アーン・シュミット
製作 ブルース・コーエン
   ダン・ジンクス
   リチャード・D・ザナック
脚本 脚色:ジョン・オーガスト
原作:ダニエル・ウォレス
出演者
ユアン・マクレガー (回想でのエドワード・ブルーム)
アルバート・フィニー (エドワード・ブルーム)
ビリー・クラダップ (ウィル・ブルーム)
ジェシカ・ラング (サンドラ・ブルーム)
ヘレナ・ボナム=カーター (ジェニファー・ヒル)
音楽 ダニー・エルフマン
撮影 フィリップ・ルースロ

                                                                      • -

なるほど。兄貴の部屋から拝借したDVD。ティムバートン理解w
たしかに棚にシザーハンズやらバットマンやら並んどったw
正直苦手だったんだけど…見終わる頃には素敵な時をありがとうと思ったw
ふーむ。兄貴が不思議系のティムバートンっぽいヤツだから好きなのもうなずける!

あらすじ

大きな魚の話、息子の産まれた時の話、巨人の洞穴の話、居心地のいい裸足で過ごせるフワフワした街の話、サーカス団の話、金魚蜂の話、母と父が夫婦になるまでの話。
子供の頃から何度も何度も父であるエドワード・ブルームという男から聞かされてきた話だ。
父のホラ話は楽しい。そんな父は皆から好かれる。
最初はウィル・ブルーム。エドワードの息子も同じだった。父の奇想天外な話が好きで夢中だった。
しかし、年を取るにつれそれが作り話であることに気づき、いつしか父の話を素直に聞けなくなっていた。
ウィルは本当の父を知りたいと葛藤していた。
そんなある日、母から父が病で倒れたと知らせが入る。ウィルは妻と共に実家へと戻る。しかし、病床で相変わらずな話を語り出す父。
ウィルは歩み寄るが、相変わらず二人は理解し合えない。
ウィルは母から父のために書斎を作ってくれと倉庫の整理を頼む。
そこでウィルは今まで作り話だと思っていたことが、真実かもしれない手がかりがいくつも見つける。
真実を追い求めるウィル。
エドワード・ブルームという人間が関わってきた人たちと話すウィル。
帰宅すると家はもぬけの空。父は病院で最期のときを迎えようとしていた。
病院で最後のときを過ごす二人。
父からの最後の頼み。ウィルは話す。素敵なホラ話を。


期待してなかっただけにラスト感動したなぁ。最初ストレスだったのも相まって感動しすぎたw
ギャップ効果。
あと、ティム映画を何本も見れたんじゃないかという気になれる。
パッパラパーな世界観とか、ダークおどろおどろしい雰囲気。奇抜な服やら髪型。
俺ティムバートン通だよ。くらいの。
それに対して、回想シーン以外はこれティムバートン?ってくらい落ち着いたシーンにしてる。リアルすぎて共感してしまうという罠。
この対比うますぎ。
このせいで印象が強くなってしまった。面白い変わった映画だと。


自分の場合、リアルシーンで終始、息子のウィルと共感できたから、はまり込めた。親父と自分。
今の自分と近いからもう分析とか忘れて楽しんでしまった。現実に引き戻される事なく。
ありがとう製作した皆さん。

しかし、いいラスト。すがすがしい。
今までの登場人物がラストで勢揃いするのって。最高だ!間違いない。
親父楽しそうな顔し過ぎだ。
正直、自分も親を楽しませることで、自分も良い気分になれるから、チャンスがあれば何かしたいと思う時期にある。
親孝行したいなーって思う時期ありません?
単にウチも会話の無い親子だけに、飢えてるだけかもしれないけど。影響されやすいなー自分w
ウィルも飢えてるんですよ。彼は上手くいってない。昔から不満ばっかりで、分かりたいと思っても気付かない。
どこの家庭も同じなのかな。
最後の最後で気付く→もう時間ない。
この図式、感情爆発ですよねー。


あと、基本、ビックフィッシュって原作、脚本。話が面白いんだろうなと。
ティム自信の物語とか原作者の物語とか言われてるけど。
皆、同じように感じて、製作してたんじゃなかろうか。
自分もこんな作品にであったら、家族思いながら作ると思うし。


最後に、この映画で大切な事を心に刻んだんだけど…事実だけ話すのって楽しくないよなーと。
結構自分自身で事実だけで済ましてきた場面たくさんあるんですよね。
もっと工夫した方が楽しい。
その方が楽しい人生になるw
あえて言おう。自分はつまんない男であったと。

今回割りとテンション高めにまとめてみたぞ。
あとで読んで恥ずかしくならないといいな。
ふぅ…親孝行できるうちはまだ幸せかもなぁ。

コールガール(1971)誰かに見られているような気配…貴様ッ見ているな!?たまらん。


誰しもが多かれ少なかれ体験した事あるだろうアノ感覚。
ゴードン・ウィリスの噂にたがわない黒い画面。これが恐怖と不安感を助長する。

今では珍しくない展開で、どこか見たことある内容。っていうのが率直な感想。
各メディアで焼きなおされているんだろうなぁ。
ドラマと比較されちゃかわいそうだけど。

日本ではストーキングがまだ普遍的ではなかった時代の映画だから、見え方も違ったんじゃないかな。ストーカーって言葉が普及したのって2000年代入ってからなんですね。
10年経つの早。

                                                                      • -

監督:アラン・J・パクラ
製作:アラン・J・パクラ
脚本:アンディ・ルイス、デイブ・ルイス
撮影:ゴードン・ウィリス
音楽:マイケル・スモール
美術:ジョージ・ジェンキンス
出演者:ブリー・ダニエルス(ジェーン・フォンダ
    ジョン・クルート(ドナルド・サザーランド

                                                                      • -

あらすじ〜
ペンシルヴァニアにある研究所の科学者グルマンが消息を絶って数ヵ月。
グルマンの死亡の原因を解明する唯一の手がかりである、一通の手紙が会社の机の中から発見される。
一人のコールガール宛の卑猥な内容の手紙。
実にあやしい…
本人のものとは疑わしい内容の手紙。
ニューヨーク市警の刑事トラスクを中心に、グルマン夫人のホリー、グルマンの親友で警官のクルート、研究所の重役ケーブルが集まり捜索の対策を講じる。
夫婦でもわからない性癖があるもんだ…みたいな発言を言ったのはトラスク刑事。
警察は、よくある失踪事件だと手を引くが、ケーブルは自分達だけでも調査しようと提案し、がんばる。
ちょうど警察だし、クルートは調査を任される事に。

調査するにあたり、当然、槍玉に挙げられるコールガールのブリー。
彼女は女優を目指しながらも都会の屈折した空気にすっかり毒されて、どっぷりその道に染まっている。
グルマン失踪事件について調査されるものの、年に6〜700の客をとる彼女は、客の顔なんて覚えてない。
しかたないのでクルートはブリーを監視する。
ブリーはストーカーに悩まされてもいる。無言電話が頻繁にあるらしい。
いつも誰かに見られている気がする。
そんな病んだ彼女を冷ややかに見ながら、クルートはブリー自宅で天井裏に気配を感じる。
この体験をきっかけにブリーの気持ちを少し理解したクルートは、彼女を保護しつつ調査を続けた。
ブリーの協力もあり、調査で犯人らしき人物に近づくものの、いまいちな成果。

調査に行き詰まりつつある中、二人は親睦が深まる。
そんな折、ブリーの自宅がめちゃめちゃに荒らされる。
これは単なる偶然じゃない。
ブリーの身が危険。犯人は近くにいる。(たぶんこう思った)
グルマンをとり巻く人たちの手紙を集めて例の手紙と比較した。
筆跡鑑定(タイピングだけど)を行い、怪しい人発見。
ここで犯人が明かされる。
クルートは部屋を荒らした犯人が近くに居て危険なのにどこかへ行ってしまったブリーを必死で探す。

そんな中、ブリーは犯人と二人きりになってしまう。
電気を消す犯人…録音テープ。割れた悲鳴。歪んどる。

(以上)

すごい意外なオチ。
いくら犯人がビビリでもねぇ…
ガシャーンは意外すぎた。


自分が演出ならブリーに殺させるよ。
襲われて揉みあって。運よく引き出しから銃を入手していたブリーは気合いで犯人の喉元を打ち抜く。ひとタイミングおそく駆けつけるクルート。二人は抱き合いEDへ。
…どこかで見たことあるオチにするのも微妙ですけど。
主人公のブリーには、今までの出来事を打ち抜いて壊して新しい生活へ導くために撃たせる。
犯人には、いけないことはいけないということで捌きを。
いまいちウイスキー旨いと感じないのと一緒かな。



ゆっくりエレベーターシーンと、ブリーがダラダラマネキン?の間を犯人のいるところに近づいていくシーンは、ハラハラしました。悲鳴シーンも。それなりにうわーって。
参考になりました。この辺は陰影パッキリしてましたね。

前回の『フラッシュダンス』と『コールガール』とではシルエットの使い方が違いはあれど、強い印象が残る。
最後の電話は無言電話ですよね…。おもしろい。
最後のブリーのコメントも
『もうこの町には居られない。』
『でも戻ってくるかも』
『来週 また来たりして』
素敵すぎる締めくくりでした。おもしろい。
ウイスキーも悪くない。


しかし、フラッシュダンスよりも先にコールガール見ればよかったなw
実は2本一気に見たんだけど、書く気になれなかったというね。違いありすぎてw


次は実家に帰ったときに兄貴の部屋からカッパらってきました数本の映画を見ますぞ。