最強のふたり(2011)たぶん俺が見た映画史上最高の演出だった。

おそらくタイトル見て、コイツ大げさだぜって思った方が大半だと思いますが。
事の発端は彼女オススメ映画。運悪く一緒に見れなかったのですが、上映期間延期続き、フランスで歴代2位の動員数とか。
見るしかない!
そして、とにかく言いたい。本日ポッキーの日新宿武蔵野館16時25分開演回が世界中で最高の演出だった。

この日はね、アニメ映画「伏」見たんですよ。14時からね。
うん。宮地監督ですね。
終わったあと、即映画館を移動して汗水流して駆け込みました。
一番前の席。
子供時代「水の旅人」というのを見たのを思い出しました。一寸法師にみたいなアレです。
その時も一番前の席だった。首が痛くて痛くて物語に集中できなかった。カラスのクチバシ斬るシーンしか思い出せないw
まぁでも、自分は大人。そんな状況でも物語に集中する準備はできてる。

物語冒頭カーチェイス。たぶん自分の眉間はシワが寄っていたと思う。危ないよ。
覆面パトカーについに追い込まれるも巧みな演技力で難を逃れる。

そして、時系列コントラスト法です。
時がさかのぼり出会いのシーンから。先が気になります。
職探しをするドリス(オマール・シー)と脊髄損傷の大富豪フィリップ(フランソワ・クリュゼ)。
ドリスがフィリップの介護職の面接を受けに行くところから。
フィリップは面接をこなすうちに金目当て人間たちの上っ面のコメントに辟易していた。
ドリスは生活感がまるで違う大豪邸の控え室でそわそわ。自分以外は専門家のようなプロっぽい人々。ドリスはスニーカーにジーパンに革ジャン。かなり浮いている。
自分はどうせ介護なんか経験ないし、断りのサインをもらって帰りたかった。3つ面接失敗すれば、補助金もらえるから。
なんか自分の番が遅い。
そわそわそわそわ。
気づくと自分、無視されて飛ばされてる!
そう。自分の身分が割れていて無視されていた。
怒ったドリスは順番無視して面接室に乗り込む。事情を説明すると、ブラックジョークを交えつつ早く断りのサインしろと告げる。
フィルップからの返事はサインは自分でするから明日来いと言う。

帰宅するドリス。実は数ヶ月家には帰ってなかった。
家は大家族。ドリスは一番年上だ。子供が10人くらいいて母親一人で養っている。
子供は言うこと聞かないし、嫌気がさす家だった。
遅い時間に帰宅するママ。
ママはドリスをみて恫喝する。「家から出て行きなさい!バカ息子!」

行く宛のないドリスは、いつも仲間とつるんでいる集会所へ足を向ける。
夜は更け、一人抜け二人抜け、最後は面白くないジョークを言う馬鹿と自分だけが残る。そろそろ夜明け。
昨日の例の家にサインを貰いに行くとするドリス。

家に着くとなぜか家をくまなく案内される。フィリップは爆音でクラッシックを流しなから足のマッサージを受けていた。
気前よくサインを渡すフィリップ。採用だった。

オッサンの介護に抵抗がありながらもレクチャーを受けるドリス。
フィリップの一人娘エリザに無視されつつも、遠慮なくブラックジョークを交えて仕事をするドリスにフィリップは求めていたものを感じていた。
その晩、エリザが彼を家に連れ込もうと庭に出ていった。。。。。エリザが彼氏と並んだカット。

ココ。


ここで事件が起こったよ。


映画の途中で画が止まることって経験あります?
自分は初めてでした。
最近はデジタルですもんね。一時停止ボタン押した感じでピッって画が止まりましたよ。
(メ・ん・)?
ん?
…(メ・ん・)?

ざわつく会場。
なにやら外が騒がしい。
オイオイオイオイオ
男の怒鳴り声が聞こえるっ
なんだ!?ヤクザか!?新宿怖っ
って思ってると幕が降りて明るくなる。

どうやらヤクザじゃないみたいで、
こう怒鳴ってたように思います。

「ふざけんなっコラ!(#゚Д゚)責任取れオラ!となりでイチャイチャ男のチ○ポまさぐってやがって!そんなんラブホでしろやぁぁ!」

会場は苦笑いに包まれる。オイオイ^^;人様に迷惑かけるなんてw
映画が始まる前に注意事項流れたじゃん。
暴れるなって!
ケンカするなって!
まもなくして係員が謝罪の言葉を述べつつ。次回の回もタダで鑑賞OKという感じのことを言いつつ、まもなく再開しますと言って深々と頭を下げていた。
今後はアレですよ。
イチャイチャ禁止って映像も付け加えるべきかもしれんなw

まったくやっと再開やわ〜と思ったら、止まった箇所からはだいぶ巻き戻った部分からの再開。チャプターここで分かれてるのね。正直、今日のあらすじ、めっちゃ詳しいでしょ。2回観たからなんですわw
もう何なんだw

完全に現実に引き戻されつつ再鑑賞。
幸い、ドリスが仲間とつるむシーンからの再開だったので、主人公の不幸感を再度体感して物語に集中し直すことができた。
そしてやっとのことでエリザと彼氏のシーンに戻ったわけです。

一安心と思ったら、その二人を発見してしまうドリス。
(庭で飯食ってたので見つけてしまったんですね。)

ドリス「オイコラ待て!」
   「イチャイチャすんのは映画館でしろ!」

wwwwwwwww

奇跡的としか言えない出来事だったわけですww
この映画の笑いどころ一杯ありましたけど、一つ得した感じでしたww

ドリスは見た目とは違い誠実な青年で、フィリップは恋愛となると臆病で、寂しがり屋だった。
最後のドリスの表情は忘れられない。
オマール・シー
Omar Sy
忘れない!

俺もドリスみたいな魅力的な人になりたいわ。

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監督/脚本
エリック・トレダ
オリヴィエ・ナカシュ

撮影
マチュー・ヴァドピエ
 …結構画ブレ多かったかな。顔の超アップは好きだったけど。

出演者
フィリップ(頸髄損傷の富豪):フランソワ・クリュゼ
ドリス(黒人青年):オマール・シー
ガリ(フィリップの秘書):オドレイ・フルーロ
イヴォンヌ(フィリップの助手):アンヌ・ル・ニ

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グレート・ディベーター 栄光の教室(The Great Debaters)(2007) 

またまた最近の映画。
社会問題を題材にした明らかな成長物語。自分のストライクゾーンのど真ん中ですな。
人種差別人種差別って単語は昔から聞くし使ってきたけど、こんなに酷くて怖いものだったのかと、改めて教えてもらった。ちょっとショック。
監督・演出・主演のデンゼル・ワシントン。優秀なカリスマを感じるトルソン教授を演じてます。
もう一人先に紹介。学園長?役ジェームズ・ファーマー役フォレスト・ウィテカー。この二人はオスカー俳優らしく、全米がウホッとなったそうな。ふーむ。

あらすじ〜。
舞台は1935年のテキサス。
この当時、実際に全米討論大会で優勝したというワイリー大学の討論部の物語。
泥だらけの道を進むバス。その窓から見えるのは薄汚い壁のないバーだ。
そこで大勢の人間がガヤガヤしている。
女を口説人、ケンカを始める人。
ケンカを仲裁する人。
↑討論部の顧問のトルソン教授とリーダーになるヘンリーだ。

OPテロップの後、大学キャンパス内。
キャンパスは綺麗。
それより綺麗なブレザー着た背の小さい学生が映る。アーノルド坊や。知ってます?すごい似てる。
いかにもお金持ちのぼんぼん。
学園長の息子でした。彼もディベートチームに参加するため選考会に出席(遅刻)
名前はジェームズJr。ガリ勉。後に討論部の補欠要因となり、データベースとして活躍する。

選考会には女生徒もちらほら。しかし珍しいとみえ、教授はある一人の女生徒を指名する。
後の討論部メンバーのサマンサだ。初の討論を全員の前で披露する羽目になる。
トルソン教授にかなりダメ出しされ、凹みつつ席に戻る。男女雇用均等の話題だっただけに、負けず嫌いの本性がチラっと見える。
それをフォローしたのが、ヘンリー。ケンカしてた彼だ。

そんな感じのメンバーがトレーニングを始める。まずは発声練習から。
スパルタンな感じ。
徐々に成功を収め、黒人大学では敵無し。白人の大学にも名前をとどろかせていくメンバー達。
ついにハーバード大学との討論の機会を得ることが出来る。

その頃、トルソン教授の裏の顔が見える。
彼は農業組合の幹部で、小作農を営み多くを徴収されている無知な黒人労働者に知識を与え、団結していた。

そして会合の日。夜道を歩く教授を見つけたジェームズJrはいつもと雰囲気の違う教授の後をつける。
そして、裏の顔を知ってしまう。
その時、会合の場へ、警察が押し入る。

教授とJrは逃げ延びるも、後に教授は拷問を受けた仲間から漏れた情報で逮捕される。
悪い事はない。地主である白人達にとって都合の悪いことはあるが。
教授は教育免許剥奪も余儀なくされ監禁される。

教授抜きの弁論に挑むメンバー達。

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監督:デンゼル・ワシントン

出演:
トルソン教授(デンゼル・ワシントン
有名な学者(学園長的な人)ジェームズ・ファーマー(フォレスト・ウィッテカー)
サマンサ(ジャーニー・スモレット)
Jr(デンゼル・ウィッテカー)苗字一緒だけど↑他人らしい
へンリー(ネイト・パーカー)

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かなりうろ覚えだから設定は大体自分で作ったりしてて違っても知らん。
でもブログ書くかな〜って思う作品だった。
演出講座で指摘されたし、書かないとね〜。文章は久々に書くとなかなか。

当時のテキサスは差別っぷりが最悪。そんな中、優秀な人間、若者達は何を考え、何を悩み。乗り越えてきたか。

あらすじには無いけど、一部やっぱり差別を垣間見るシーンがある。

というか白人最悪すぎ。。。あれ。そんな感じ。

調べたところ差別ってのは人が好き嫌いの規模のデカくなったVerだとわかった。
でも仲良くなればそれも無くなるってこともわかった。
ゼロにはならないかも。
この映画を機会に黒人奴隷解放の歴史を復習したりして。
Wikiあれば教科書いらないな。
オバマ頑張れオバマ

映画は気持ちのいい終わり方だから救われました。
アーノルド坊や 今度見よう。。

運動靴と赤い金魚(1997)イラン映画@@

前から気になっていた映画。
あっちの映画って目にする事ないから、どんな撮り方してるか興味あったんですが。
すごい物語に集中できた。
ラストシーン綺麗だった。

あらすじ
貧乏な家庭に3人兄弟。長男のアリ。妹のザーラ。
末っ子はまだ小さく、母親は病気がち。
父は教会のお茶汲み係。
そんな家庭に育つ兄と妹の物語。

物語冒頭。妹の超お気に入りの靴に穴が開いたので、修理に出した。
それを受け取り、いつもの商店でジャガイモを買う。
その折に妹の靴をなくしてしまう兄。

妹に正直に話すアリ。親にバレたらシャレにならない。
必死で無くした商店に戻って捜すが、見つからない。

靴を買う金の余裕は無いことを知っている二人。
二人とも不機嫌な父親の顔。悲しむ母の顔は見たくないので、隠す事にする。
仕方が無いので、学校には交代で兄の靴を履いていく。(女子が午前。男子が午後だから成立する)
でも妹は靴が汚くてダサくて悲しい。
妹は学校が終わるとダッシュして兄のもとへ
兄は妹を待つとかならず遅刻ギリギリ。

ある時、妹は無くした靴を履いている女の子を発見する。
学校が終わり後を付ける。家を特定し、兄と共に返してもらう話をしに行くが、
そこで見たのは 目が見えない父親と一緒に出かける少女の姿だった。
取り戻すのを諦める二人。

給料日までの我慢。
もう少しだった。

ある休日、兄は父の仕事を手伝いに都会に連れ出される。
車はない。自転車(ボロ)で遠い距離を走る。

父は庭師の仕事を始めたところだった。父は学校を出ていないため、都会の人との交渉が上手くいかない。
学校で優秀な成績を収める兄はそこで助けに入り、仕事は成功した。父の信頼を得た兄は高い給料を得た父に 妹の靴を買ってほしいと頼む。
未来は明るかった。
次の瞬間、自転車のブレーキが壊れて怪我をする父。
金は医療費と変わった。

そんな中、兄の遅刻が常習となり。警告される。親にバレるとヤバイ。
絶望的だった。
その日の休み時間に体育教師が、マラソン大会の開催を生徒に告知する。

大会の景品が発表され、1位は旅行券3人分。2位は旅行券2人分。3位は旅行券1枚分と運動靴。

  1. 運動靴+

兄は新品の運動靴をゲットし、靴屋で妹用の新しい靴と交換しようという裁断を打ちたてた。

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監督 マジッド・マジディ

出演者
アリ(アミル・ナージ)
ザーラ(ミル=ファロク・ハシェミアン

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ついでに山田洋次
最近、BSで山田洋次特集してたみたいで、オヤジが無言で録画してた番組を見てみようと思ったのもある。
東京家族早くみたい。学校シリーズでも見よう。。。。清兵衛もみよう。そんな感じで。

学校(1993)

たそがれ清兵衛(2002)

アフター・ザ・レイン(DARK MATTER)(2006)本当の中国の人間ってこんなじゃない…と思うけど。どうなんだろうか。


またしても新めの映画を見てしまった。実話をもとにした映画。
将来を有望視された中国人学生の転落の話。
中国人のひととなり。生来の性質を知りたくて見てしまった。
でもリアルに感じない。主人公が純粋すぎるから何も見えん。
原案・監督は中国人のはずなのにぃぃぃ

あらすじ。
時は1991年アイオワ州の大学が舞台。
中国からアメリカに留学したリウ・シン(劉菀リウ・イエ)は、並外れた頭脳の持
ち主。「大発見をしてノーベル賞を獲る」という志の下、「超ひも理論」を研究する
ライザー教授(エイダン・クイン)の助手となる。
当初は彼の才能を絶賛するライザー。
しかし、研究の理論で食い違いが起こる。
それゆえに、ライザーは自分の理論を肯定し従順に研究をする学生をよしなにする。
リウは理論では否定することになるが、気持ちは教授の元にあった。
やがて、リウは優秀な論文を完成させるも、ライザーの権力でお釈迦にされる。
絶望の淵でリウは銃乱射事件を起こす。

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監督: チェン・シーチョン
出演: リウ・イェ / エイダン・クイン / メリル・ストリープ

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画作りはまぁまぁかっこよく決まっている画面が多くて、わりと好きだったけど。
ドラマがいまいち。
期待するからつまんないと思っちゃったんでしょうけど。
日本では劇場公開はなくDVDスルー、本国アメリカでも
2スクリーンのみという限定公開だった本作。監督も新人、超低予算だとのこと…なるほどw

主人公が破滅の一途をたどる姿、これだけで良い感じになるだろうに、苦悩する場面あんまり描いてないんだよなぁ。
タバコ吸ってたり、汗水流して勉強したり、時には裸で逆立ちしたりするシーンがこの苦悩に相当するシーンなんだと思うけど…一つだけ良いシーンがあったな。
大女優メリル・ストリープ演じる中国フリークなアメリカ人(中国文化が好きで、留学生に援助活動をしているお金持ちな女性という設定)
終盤で二人の演技に魅せられた所はありましたね。
ちくしょー



さぁコンテ描こ。

清作の妻(1965)人間の内に秘めた情念 その2


〜あらすじ〜
主人公のお兼(若尾文子)は貧乏から弟を亡くし、病気の父と母のために、60を超えた老人に囲わされていた。
まもなくして老人は財産の1000円をお兼に遺して他界。大金を手に入れる。
お兼の母は、たっての願いであったかつて暮らしていた村に戻りたいという。村人たちの目は冷ややかで、お兼は物憂い日々を過ごす。そんな中、村人から英雄視される軍人で実直な模範青年・清作(田村高廣)と相思相愛になる。
清作は周囲の反対を押し、家を捨ててお兼と夫婦になる。そして幸せは束の間。日露戦争の勃発は、二人の上にも暗い影を落した。清作は召集され、お兼は孤独と冷やかな周囲の目の中で過した。ある日、清作は名誉の負傷を受けて送還された。英雄となった清作に、お兼はさらに村人から疎外される。だが二人の愛情は、周囲の反撥にもめげず高まっていった。やがて傷が癒えて、戦場に帰る時が来た。村人たちは今度は清作が英雄から神になることを期待し、清作も軍国の模範青年たることを疑わなかった。出発の時間が迫り、お兼と清作が二人になった時、お兼は五寸釘で清作の両眼を刺した。突差の出来事に呆然とする村人の中で、出来事に呆然とする村人の中で、お兼は半狂乱であった。清作が虚飾に満ちた自分の過去を悟り、お兼の愛の深さを知ったのは、日露戦争も終った頃であった。

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製作 ................  永田雅一
企画 ................  伊藤武
監督 ................  増村保造
助監督 ..............  岡崎明
脚本 ................  新藤兼人
原作 ................  吉田絃二郎
撮影 ................  秋野友宏
音楽 ................  山内正

キャスト
お兼 ................  若尾文子
清作 ................  田村高廣

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構成の分析として(あいまいな記憶の中、再構築してみた)

 不幸なキャラ設定のお兼(60の老人に囲われている)
①お兼が環境を拒絶する。
②とりまく環境が抵抗する。
 逃げ出して親元へ⇒連れ戻される(繰り返し)

turning-point 1
老人の死、父の死、手に入る大金

③お兼は乗り気しないものの、
④母の願いで昔の村に戻る。
⑤村へ属する二人。
⑥村からは村八分にされる

turning-point 2

 英雄(清作)が村に帰ってくる。
 恋仲になる二人

⑦お兼は清作と幸せな時間を続けたい。
⑧清作の徴兵。一時的な別れ。
⑨お兼の村(清作の実家の妹)に対する歩み寄り。⇒反物を貢ぐ
⑩村(妹)からは拒絶される。

turning-point 3
 
 清作の戦線離脱の知らせ。清作の帰還。

⑪お兼は清作と幸せな時間を続けたい。
⑫清作の徴兵。
⑬お兼は清作と居たい。

turning-point 4

★怪我をさせる。(環境を打ち破る)

環境を打ち破ることにより、清作を死なせることなく生きさせた。

清作も傷つけた(名誉を剥奪された)お兼に対し、恨みを持っていたが、
時間とともに気持ちが切り替わる。
世間体を大切にする(名誉を守る)という考え方から⇒己の意思を尊重するという考えに変わる。

これにより、二人はずっと一緒に暮らしていく。だろう…という結末。

解決←ケガ★←⑬お兼は清作と一緒にいたい
       ↑
    徴兵⑫←←←⑪幸せな時間を続けたい
          ↑
     村は拒絶⑩←←←⑨村へ歩み寄る
              ↑
           徴兵⑧←←←⑦清作と一緒にいたい
                  ↑
          村八分にされる⑥←←←⑤村に戻る
                      ↑
        母に連れられて村に戻される④←←←③自由に生きたい
                          ↑
                   捕まえられる②←←←①逃げる

沢山、社会という壁にぶち当たって克服していったんだとわかります。
こういうのがドラマの面白さの骨組みだと。
最後に解決する。ストレスを溜めて溜めて解放すると気持ちがいいものです。
これが面白さ。感動。につながる構造。


綺麗な人だ。モノクロって写真の映り良くしますよね。

心の葛藤と推移
清作:世間体を大切にするのが当たり前
   ⇒欲望と世間体の葛藤。欲望が勝つ
   ⇒世間体も捨てきれない(戦争で功績を立てる事/戦死する事)
   ⇒ケガで社会的に弱者になることにより、強制的に世間体を得る事が不可能になる。
   ⇒時間とともにお兼の大ケガをさせてまで引き止めたかった実直な気持ちに気付く。

はぁ…なんかココまで書くのにすごいカロリー使ったw
監督の増村保造さんも人間の心内を描く。
ドラマ。まだうまく考えられん。修行あるのみだ。

しかし、今までの映画もそうだけど、大きなスクリーンで見たら印象も変わるんだろうかなぁ。

秋のソナタ(1978)人間の内に秘めた情念

デザインの色変えました。
いままでカッコいいので我慢してきましたが、赤が目に来る…
自分酔いは控えます。
『ドラマとは何か』(川辺一外)読みました。
これ読んだ後に見れば多少印象も変わって見えたのでしょうかね…映画見たのにブログ書くのたくさん溜まってた。
一気に全部書くぞ!

〜あらすじ〜
ピアニストの母シャルロッテイングリット・バーグマン)が娘である教会への信仰に少し熱を上げる平凡な主婦エヴァ(リヴ・ウルマン)の家へ立ち寄るところから物語りは始まる。
エヴァの家では夫と自閉症の妹がともに暮らしていた。
母には内緒であった。エヴァは内心、家族をほったらかしにして演奏旅行に行ったきり帰らない母に業を煮やしていた。そして憧れの気持ちもあった。
でもそれらは外には表さない…ようにしている。
母には自閉症の妹とともに位してる事は隠していた。そうじゃないと寄り付かないと思ったためだ。
エヴァは妹と母の対面を面白く語る。
そんなエヴァシャルロッテを心配したりする夫。
母と娘の両方が自分の中の心内を相手にさらけ出して気持ちを投げつけあう。
でも拒否されたりスルー(無視)されたり、反対に抵抗にあったり。
心の取っ組み合いが繰る返される。最初は水面下であったが、最後には口論。
過去から溜まってきた鬱屈したモノが爆発して、二人は噛み合わずに別れてしまう。


さてさて『秋のソナタ』その題名のとおり、作中では一回だけピアノの演奏をする。
ショパン前奏曲…正式名称が極めて複雑。

ショパンが産まれてから作った28番目曲
題名:24の前奏曲 第2番 イ短調

なんとも短調。振り返ってみると面白い曲ではあるのだけど…。
気持ち悪い旋律を繰り返し聞かされたあげく、終盤和音が奏でられるけど、そこまで綺麗じゃない。
まだかまだかと楽しみに聞いていたら一度も解決せずに終わってしまう。
溜まったストレスどうしてくれるんだwという曲。

この曲が映画の骨組み(構成)ってことで時間を置いてみると非常に分かりやすい。
終始ワダカマリを腹に抱え続けて救われるシーンがあるかと思いきや。破滅。
自分にコレを一発で楽しめる度量は無かったな。

〜分析〜
講習会の復習みたいになっちゃうけど、
監督イングマル・ベルイマンは人間の内面を描く。
面白さとして。人間の鬱屈した内面を描くことそのものが視聴者に、普段見る事のできない他人の私情を覗き見れるたのしさを提供している。
構成は、母とその娘の精神エリアでの取っ組み合い。そのボルテージが徐々に上がって行く。そして辛い結末。
母は常に優越者でありたくて、それを昔も現在も求め続けた。自分が一番大切で、結局は自己防衛行為だ。
娘は劣等感の化身だったが、自己中な母を恨んでた。そして見事復讐を果たした。

なんと恐ろしい。


綺麗な人だったんでしょうなぁ…

『普通の人々』(Ordinary People)(1980)自己中女と仏のような草食系男 無責任かなぁ?


あらすじ〜
舞台はシカゴ。
閑静な住宅街に住まう弁護士一家。平和に満ちた平凡な生活を営んでいたが、ある事件をきっかけに、平凡な生活に隠れ潜んでいた歪みが少しずつ少しずつ露呈していく。
物語の冒頭、精神課から退院した息子コンラッド。彼は自殺未遂を犯していたという経緯がある。
元気づけようと明るく振舞う夫婦。ぎこちない。彼は母親とウマが合わないのだ。愛し合いたいのに。
そんなコンラッドは事件以来、何か拭い去れないものがある。それは自分でもわかってた。だから毎日イライラしている。
唯一、気の許せる父の勧めもあり、街の精神科医に通うことにした。
徐々に心の内に閉ざしたサイコ・ロック※(錠前)が解かれていく。辛い記憶。
コンラッドは好転するが、逆に夫婦の仲は二人の『違い』をお互いに感じてしまう。
夫婦は別れ。息子と父親の絆は固く結ばれた。

遅すぎるよ気づくの。

逆転裁判2というゲームにでてくる表現。あんまり使用した意味はない。

スタッフ〜

                                                                      • -

監督 ロバート・レッドフォード
製作 ロナルド・L・シュワリー
脚本 アルヴィン・サージェント
音楽 マーヴィン・ハムリッシュ
撮影 ジョン・ベイリー
編集 ジェフ・カニュー
出演者
カルビン・ジャレット(ドナルド・サザーランド
べス・ジャレット(メアリー・タイラー・ムーア
コンラッド・ジャレット(ティモシー・ハットン
バーガー(ジャド・ハーシュ)
ジェニン(エリザベス・マクガヴァン

                                                                      • -

なんとうか、土曜日は意見わかれましたね〜。けど、自分は俄然パピー派なのです。クルート…じゃなくてカルビン?ことドナルド・サザーランド
それぞれの『理想』も大切かもしれないけど、歩み寄りって大切だと思います。
もちろんそれが大切な関係であればこそですよ。
歪みが生じても。合わせちゃえば済む。→これって自虐性か。
でも自己に対して無責任にはならない。忍耐という言葉で置き換えて。
今日の俺は明日の俺より強いということで。

とにかく←
どんな人とも合う合わないの要素はあるわけで、多かれ少なかれ。
母も少し歩み寄ってたけど…本心てのは変えられないもんなのかもしれない。
こんなことも価値観の不一致ってことで片付けられちゃうかもしれませんが。


親が子供をあそこまで好きになれない状態はちょっとアリエナイって思ってしまった。
自分の常識の範疇では…の話ですけど。
親は子に無条件の愛を持ってるもんだと思っとった。
特に母→子に関しては。
どんなにダメっ子でも愛は拭い去れないもんだと。アメリカでは違うのか。それとも。。。

まぁ自分が体感してきた家庭ってのは人生でも…500とかね。学生時代だけでも。あるわけじゃないですか。
当然深くまで親しくならないと見えないものだと思いますけど。
まだまだ人生経験足りてないのか。

なんというか共感を得たのは似たような状況だからですね。今。恋愛が。現在進行形。しんどいなー。